今後の弁護士人生に
プラスの影響を与えてくれる
※掲載されている情報は2021年時点のものです
アディーレに移籍した理由
実は、アディーレから内定をいただいていたのですが、企業法務を取り扱っている事務所からも内定をもらっており、私自身、企業法務に憧れがあったことから、そちらの事務所へ行くことにしました。
ただ、アディーレの説明会で、事件管理が効率化されていること、3ヵ月にわたる熱心な新人研修制度があること、新人に振られる事件数が多く、浅いうちから経験を積めることなどを知り、業務の在り方について非常に魅力に感じていたのです。そのため、弁護士人生のどこかのタイミングで、いつかはアディーレで働いてみたいという思いがずっとありました。
前の事務所は、リモートワークでの業務が中心でした。最初にソフトの使い方などを教わりましたが、仕事をやっていくうちにわからないことが出てくるようになりました。漠然と不安を覚え始めたのは、入所して1ヵ月経ったころ。自宅でたった一人で仕事をしているため、方向性が合っているのかもよくわからず、リモートワークだと、すぐに疑問を解消できないこともあり、きちんと仕事ができているのかとても不安でした。
また、業務内容として、依頼者の方から寄せられるご質問のリサーチが中心でしたが、リモートワークでどう対応すればいいか迷うことも多かったです。さらに、ボス弁とのコミュニケーションがうまくいかず、ときにすれ違うこともあり、どんどんストレスが積み重なっていきました。今思えば、どのような業務の進め方を想定していたのか、ボス弁ともっと意思疎通していればよかったのですが、自身が至らないこともあり、なかなか思うようにいきませんでした。「このままこの事務所にいても自分の成長につながらないかもしれない」と思い、2021年の3月ごろ、転職を決意しました。
そのころ、アディーレでは、内定を断った人でも受け入れてくれるという記事を見たので、申し訳ない気持ちがありながらも、再度アディーレに応募し、今に至ります。
前の事務所とアディーレの違い
前の事務所では、事務所について一通りの説明はありましたが、仕事についての研修はありませんでした。どちらかというと、仕事をしながら学んでいくという感じです。ただ、先ほども少し触れたとおり、リモートワークが中心だったので、ボス弁と仕事のことについて思うように共有や意思疎通ができないこともあり、慣れないながら日々与えられる業務を行っていました。
業務内容である顧問企業からのリサーチでは、質問に回答するため、実務の本や判例等を中心に調べていました。ですが、どれだけ調べても、何となく業務をこなしているだけのような気がして、果たしてその法律を本当に理解しながら仕事ができているのか、顧問企業の役に立てているのか、自分でもよくわからず不安を覚える日も多くありました。
対してアディーレでは、事件処理に必要な知識をあらかじめインプットしてから実務に入っていくことになるので、少なくとも何から手を付けていいのかわからないまま事件を進めていくということはありません。また、事務所に所属している弁護士も多く、気軽に質問できる環境にあり、随時フィードバックもしてくださいます。この点はとても助かっています。
個人的にいいなと思う点は、事件の処理方針についても個人の先生の肌感覚のままで終わらせずに、ほかの弁護士にも共有できるよう、資料として作成・保存されているところです。事件を検討するとき、どのあたりを落としどころにするかは、新人のうちはわからないかと思います。ですが、アディーレでは、だいたい相場としてどのあたりが落としどころになる、こちら側の主張がどの程度相手方に受け入れられそうかなど、新人が知りたいポイントが共有されているので、自分一人でも大まかな方向性を定めることができます。もちろん、事件処理の方針を見ても判断が難しいような事例も出てきますが、そういう場合には、先輩の弁護士が気兼ねなく相談に乗ってくれますので、一人で抱え込んで沈んでいくといったことがありません。
アディーレに入所して、組織としてしっかり統制されており、働きやすい部分が多いなと感じています。
アディーレの新人研修について
アディーレの新人研修は、アディーレが基幹業務としている分野について、網羅的に勉強し、力をつけるといった内容です。
まず、アディーレの業務は、債務整理、交通事故事件、家事事件、労働事件、B型肝炎訴訟の5つを基幹とし、それぞれ「ドメイン」と呼ばれる専門部署を設けています。これらの基幹業務について、1つのドメインあたり約2週間から3週間ほど時間をかけて、基本知識のインプットや面談の練習、事件処理の方針などを学んでいきます。
基本知識のインプットでは、各事件の処理に必要な法律や基本となる一般知識を勉強し、知識が身についているかをペーパーテストで確認していきます。ここでは、法律の基本知識のみならず、今まで知らなかったけど弁護士として知っておかないといけない知識なども習得できるので、個人的に自分が思っていた以上にためになりました。
面談の練習では、実際の依頼者からの相談を想定した“模擬面談”という形で、研修を行います。面談までにインプットした基本知識も踏まえて面談をするのですが、実演してみると意外とうまくいかないことがわかります。面談も一回だけではなく複数回あるので、試行錯誤しながら進めていくことで、実力がついていきます。
事件処理の方針では、実際にこの事件はどこを中心に交渉していけばいいのか、どこが落としどころになるのかなどの交渉スキルを学ぶことができます。新人のうちは、事件の見通しや、どういう方向性で交渉を進めていけばいいのかなど、わからないことが多いと思います。ある程度経験を積めば、そういった感覚が養えるのでしょうが、新人が初めのうちからそういう視点を持つことは、なかなか難しいものです。しかし、アディーレでは、研修の段階でポイントや感覚が共有されるので、新人のうちから“迷子にならない”よう工夫されています。これも、アディーレの魅力だと感じます。
メッセージ
修習生にメッセージ
アディーレは、事件の管理方法、情報共有の仕方など、ほかの事務所と違うところも多々あるかと思います。実際に身を置いてみると、前の事務所と違って、業務フローが大きく異なっているなと感じることもあります。
ただ、アディーレのように、効率よく事件に向き合う姿勢は、弁護士にとって非常に重要だと思います。弁護士として、どのようなキャリアプランを考えているにせよ、アディーレで身につけられる知識や経験は、きっと今後の弁護士人生にプラスの影響を与えてくれるはずです。
アディーレには、これまで述べてきたような手厚い研修もあり、わからないことを質問すると、手を止めて答えてくださる先輩弁護士も数多くいます。もし、少しでも不安に思うようなことがあれば、アディーレの弁護士に何でも聞いてみてください。皆さん、親身になって答えてくれると思います。もちろん、私に相談してもらっても構いません。ともに働ける日を楽しみに待っています。